港町横浜にある観光名所 山下公園を訪れた方なら一度は目にしている横浜港のシンボル「氷川丸」。2016年に戦前の日本で建造され現存する唯一の貨客船として重要文化財に指定され、現在は「日本郵船氷川丸」として存在感を誇り、ゆったりと構えています。
氷川丸は日本郵船が1930 年にシアトル航路用に建造した貨客船で、当時最新鋭の船として竣工されました。戦争中は海軍特設病院船となり、終戦までに3回も触雷しましたが沈没を免れ、戦後は貨客船に戻り1953年にシアトル航路に復帰。船齢30年に達し第一線を退くまでに、太平洋横断254回、船客数は2万5千余名と活躍した波乱万丈の歴史があります。
以前、船の文化検定 横浜会場でしたので、お馴染みの方もいらっしゃるかと思いますが、今回は氷川丸のなかの様子をお伝えしたいと思います。
まず、一番目を引いたのが一等食堂。なんて贅沢で優雅な造りでしょう!一等客室、特別室、読書室。どれも、当時の氷川丸を楽しむ各国の貴賓や著名人の姿を想像させるような優雅な装飾と雰囲気で圧倒されました。多くの乗組員が仕事をしていた乗組員エリアはまたガラッと雰囲気が異なり、今にもエンジン音が聞こえてきそうです。
展示室の最後には「船の文化検定ポスター」も貼ってありますので、検定前にぜひ足を運んで、船の文化を堪能してきてください!